
北冷蔵は、温室効果ガスの排出削減において、科学的根拠に基づく取り組みを継続しています。
2024年、当社はSBTi(Science Based Targets initiative)より、地球の平均気温の上昇を1.5℃以内に抑えるために必要な水準と整合した排出削減目標であると認定を受けました。
この認定は、企業活動における温室効果ガス(GHG)排出削減の取り組みが、国際的な科学的基準に適合していることを示すものであり、現在のSBTiにおける最も厳格で意欲的な目標設定水準とされています。
1.5℃目標とは?
「1.5℃目標」とは、産業革命以前からの気温上昇を1.5℃以内に抑えるという国際的な目標であり、これを超えると気候変動による深刻な影響が拡大するとされています。
企業に求められる排出削減水準は、業種や規模に関わらず、平均して毎年4.2%以上の排出強度削減または2030年までに90%以上の総排出量削減が必要とされています。
北冷蔵では、2022年を排出量の基準年と定め、冷蔵設備や電力の改善を中心とした対策を実行してまいりました。
進捗状況(2025年8月時点)
先月に引き続き当社では、Scope 1(自社設備等による直接排出)および Scope 2(購入電力由来の間接排出)の合計を対象に、温室効果ガス排出量をモニタリングしております。
2025年8月までに集計したデータに基づき、2022年の基準年と比較した排出量の進捗は以下の通りです:
2022年8月時点(基準年) :276トン(CO₂換算)
2025年8月時点 :133トン(同)
削減量 :142トン
基準年との比較グラフ
下図は、Scope1およびScope2の合計排出量について、2022年と2025年8月時点の値を比較したグラフです。
明確に、排出量が大きく削減されていることが視覚的にもご確認いただけます。

8月における排出削減の成果
7月に続き、8月も前年に比べて大幅な削減を達成しました。特にScope2(電力使用)における改善が顕著であり、設備の省エネ運転や再エネ活用の効果が表れています。
夏季は冷蔵倉庫における電力使用が最も多くなる時期ですが、今年は前年同月比で半分以下の排出量に抑えることができました。これは当社の省エネ対策が安定して成果を上げていることを示しています。
今後も、排出量の推移を毎月公開し、取り組みの透明性を確保するとともに、持続可能な物流インフラの実現に向けた努力を続けてまいります。