1.5℃目標に向けたCO₂排出量の進捗報告(2025年11月時点)

北冷蔵は、温室効果ガスの排出削減において、科学的根拠に基づく取り組みを継続しています。

2024年、当社はSBTi(Science Based Targets initiative)より、地球の平均気温の上昇を1.5℃以内に抑えるために必要な水準と整合した排出削減目標であると認定を受けました。

この認定は、企業活動における温室効果ガス(GHG)排出削減の取り組みが、国際的な科学的基準に適合していることを示すものであり、現在のSBTiにおける最も厳格で意欲的な目標設定水準とされています。


1.5℃目標とは?

「1.5℃目標」とは、産業革命以前からの気温上昇を1.5℃以内に抑えるという国際的な目標であり、これを超えると気候変動による深刻な影響が拡大するとされています。
企業に求められる排出削減水準は、業種や規模に関わらず、平均して毎年4.2%以上の排出強度削減または2030年までに90%以上の総排出量削減が必要とされています。

北冷蔵では、2022年を排出量の基準年と定め、冷蔵設備や電力の改善を中心とした対策を実行してまいりました。

進捗状況(2025年11月時点)

先月に引き続き当社では、Scope 1(自社設備等による直接排出)および Scope 2(購入電力由来の間接排出)の合計を対象に、温室効果ガス排出量をモニタリングしております。

2025年10月までに集計したデータに基づき、2022年の基準年と比較した排出量の進捗は以下の通りです:
  2022年11月時点(基準年) :416トン(CO₂換算)

  2025年11月時点      :211トン(同)

  削減量      :205トン

基準年との比較グラフ

下図は、Scope1およびScope2の合計排出量について、2022年と2025年10月時点の値を比較したグラフです。
明確に、排出量が大きく削減されていることが視覚的にもご確認いただけます。

2025年11月の排出量の状況

2025年11月のCO₂排出量(Scope1+Scope2合計)は 25.761t-CO₂ となりました。
基準年である2022年11月の排出量 40.504t-CO₂ と比較すると、
14.743t-CO₂の削減となっており、大幅な改善が確認されています。

これは、単月ベースでも 約36%の削減に相当し、
冷蔵・冷凍倉庫というエネルギー集約型の事業特性を踏まえると、
非常に意義のある結果であると認識しています。

冬季における課題認識

11月以降は、外気温の低下により冷凍・冷蔵設備への負荷が高まり、
電力使用量が増加しやすい季節に入ります。
そのような中で、11月も引き続き削減水準を維持できたことは、
今後の冬季運用に対して一定の手応えを示す結果となりました。

一方で、12月以降は繁忙期と重なるため、
引き続き排出量の増減要因を丁寧に分析し、
月次でのモニタリングを通じて改善を積み重ねていく必要があります。